【名著】「ビジュアル英文解釈 」の使い方と特徴を徹底解説する

ビジュアル英文解釈(Part1・Part2)について
概要
おすすめ度 | ★★★★☆ |
科目 | 英語 |
出版社 | 駿台文庫 |
目的 | 英文和訳・英文解釈・精読・長文読解 |
難易度 | Part1:1次試験レベル Part2:難関大レベル |
分量 | Part1:全35章(282ページ)Part2:全26章(299ページ) |
駿台の名物講師であった、伊藤和夫の参考書です。
初版が1987年となっており、なんと30年も受験生に使われ続けています。いまでも根強い人気があるほど、中身が評価されているのです!
使用目的
基本的には、その名の通り英文解釈用です。英文を正確に読めるようにするために使います。
ですが、英語の文章を頭から読めるようになるための解説が豊富にあり、英文の分量もそこそこあります。
つまり、これ1つで長文対策にもなります!
早く終わらせるために英文和訳の練習をしないで、精読と長文読解用に使うのもありです。
各章の構成
- 例文とともに、注意点やテーマについての文法解説
- 10〜20行ほどの英文
- しつこいくらいの英文の解説
- 英文の全訳
- 生徒2人との会話形式で、疑問点の解消や間違えやすいポイントの指摘
よく考えられた構成ですね!
いきなり英文を読んで、文法の解説を見るよりも、先に必須ポイントを教えてもらってから実践したほうが明らかに効率が良いです。
また、最後に会話形式で分かりやすく、疑問点の解消や間違えやすいポイントの指摘をしてくれるのもありがたいでしょう。
対象レベル
- Part1:高校1年レベル〜1次試験8割レベルまで
- Part2:早慶・難関国立大レベル
この2冊をやるだけで、難関大必要十分レベルの英文和訳と長文読解の能力が身につきます。
他に和訳の参考書はこなす必要はありません!
分量・使用時間
1日1章をやるとして、
- Part1は1周するのに35日
- Part2は1周するのに26日
かかってしまいます。
その日にやった部分は翌日に必ず復習するようにすると良いでしょう。
復習にあまり時間が取れなかった場合は、2周目はサクサクと終わらせて、一日に5〜10章程度を一気にやると良いです。
解説の分量はかなり多いですし、復習にかける時間も考えると、1日1〜2時間はやることを覚悟しないといけません。
もともと英語ができる人であればそこまで時間はかからないと思います!
「ビジュアル英文解釈」のおすすめポイント!
解説が素晴らしすぎるっ!
英文構造がどうなっているのか、正確に文章を読むにはどうしたら良いのかなどの解説が素晴らしいです。
さらに大きな特徴として、英語を前から読むのに役立つ解説もあります。
主語・述語と続いていく英文の語順や、単語同士の組み合わせによってできるカタマリを捉えるための読み方などについての解説は、直読直解に役立つこと間違いなしです!
信頼できる参考書である
伝説の予備校講師である、伊藤和夫が執筆している時点で高く評価がされています。
そしれなにより、何と言っても30年間使われ続けただけはあって、英文の解説の秀逸さは皆が認めることです。
これだけ長く売られ続けているのは、中身が信頼できるだけのものになっていることの大きな証拠でしょう!
会話形式がでわかりやすい!
古い参考書だから、確かに多少読みにくいところはあります。
しかし、会話形式と なっている部分は今でも読みやすいです。
著者と生徒2人の会話によって分かりやすく解説されています。
特に、生徒にとって間違えやすい部分の指摘は言われてみると目からウロコですし、疑問点などが解消されるようにもなっています。
「ビジュアル英文解釈」の欠点・短所
レイアウトが見づらい
現代の洗練されたレイアウトの本に慣れているとよく感じますが、レイアウトが微妙なので、ちょっと見にくいです。
文字も黒色のみであり、2色刷りですらありません。
本を開くと見開き全体が白黒、というのでやる気が削がれるかもしれません。
やっぱり基礎的な文法は必要
高校1年レベルから使えるようになっていますが、逆に言えば中学レベルの文法は一通り勉強しなければなりません。
いくら解説が詳しいとはいえども、基本的な文法事項や、文法用語の意味が分かっていないと理解することは難しいです…
文法の勉強については基礎を固めないとやばい!英文法の勉強法とおすすめ参考書5選【受験英語】を参考にして下さい。
使い方・勉強法
概要
分量 | Part1:全35章(282ページ)Part2:全26章(299ページ) |
一日にやる分量 | 1章+前日の復習 |
一日にやる時間 | 1時間〜2時間 |
目標期間 | 2ヶ月〜3ヶ月 |
1日1章を毎日やろう!
やはり語学は継続が一番大事です。
無味乾燥なレイアウトが嫌になるかもしれませんが、「これが終わったら英語の実力が大きく上がっているはずだ」と思って頑張りましょう!
特に、解説がいちばん重要なので、面倒くさがらずに全て読み込みましょう!
1章をじっくりやる
一日のうちに2,3章をこなしても良いですが、読み込み度合いが下がってしまうと意味がなくなってしまいます。
英文を読んで、構文や訳を考え、解説読む、という流れをしっかりやると、実力者でない限りかなり時間がかかるはずです。
解説の隅々まで読むつもりで勉強しましょう!
解説が読み終わったら英文を通読
大事な部分ですが、やらないで終わってしまう人も多くいるのが残念です。
解説を読み終わり、英文の内容を把握したら、通読してみて意味がわからないところがないか確認するとともに、解説の内容を思い出してみましょう。
もし不安なところがあれば、解説を読み直して下さい。
解説をちゃんと理解できたかのチェックにもなりますし、後々の長文読解のための練習にもなります。
復習も英文通読
復習するときも、まず英文を通読してみましょう。
不安なところがあれば、これも解説を読み直して下さい!
時間に余裕があれば、解説を読み直したあとで、数回通読をして読解速度を上げる練習をしておきましょう!
「ビジュアル英文解釈」を使った接続ルート
ビジュアル英文解釈ルート
「ビジュアル英文解釈 (Part1)」→「ビジュアル英文解釈 (Part2)」
「ビジュアル英文解釈」2冊だけで、英文和訳・精読を済ませてしまうルート。
英文もそこそこの長さなので、長文前の練習としても最適です。レイアウトの欠点を感じない人はこのルートにすると良いと思います。
接続ルートの詳しいことや、英文解釈全体についての勉強法はこちら↓
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