まだやってないの?英文和訳・英文解釈・精読の勉強法とオススメ参考書

英語
DariuszSankowski / Pixabay

勉強中に読めない英文が出てきた時、単語を調べても意味が分からなければ、英文和訳の力が足りないのかもしれません。

英文を読んでもいまいち内容が理解できなかったり、どんな構文になっているか分からなかったりすると、どれだけ時間があっても長文問題を解くことができません。

現在、スラッシュリーディングやパラグラフリーディング、スキミング、スキャニングなど、様々な速読法についての情報が出回っています。

しかし、基礎的な力である、英文の構造やレトリックを理解する力が足りなければ、これらの速読法が意味をなすわけがありません。

英文和訳・英文解釈・精読と色々と名前はありますが、「短文の意味を正確に理解する」という目的は変わりません。今回はこの目的のための勉強方法を解説したいと思います。

 

 

英文和訳・精読・英文解釈の違いは?

  • 英文和訳:正確に英文の意味を理解して、こなれた日本語訳を作ること
  • 精読:英文の構造を考えながら、正確に読むこと
  • 英文解釈:文の構造を正確に把握して意味を捉えること

基本的には「精読 ≒ 英文解釈」としてしまって良いです。

また「英文和訳 ≒ 精読+和訳を書く」と考えてもらえば、この3つのすべてに共通するのは文章を正確に読むということです。

英文の意味さえ分かるようになれば、日本語訳もおのずと書けるようになっていきます。

なので、この3つのための勉強方法はほぼ同じと考えてもらって構いません!

一通り文法を学んだら、英文和訳の勉強をはじめよう!

まずは文法からです。英文和訳の参考書を読んでも、文法用語が分かっていないと解説を理解することができないからです。

だからといって、文法を完璧にする必要もありません。ある程度の文法を学んだら、十分理解することができます。文法の勉強のはじめの目標としては、参考書の解説がスムーズに理解できるレベルを目指すことでしょう。

英文法の勉強に関しては受験対策!!英文法の勉強法とおすすめ参考書6選【英語】を見てください!

はじめは簡単なものからやる

これは英語だけに当てはまるものではないですが、やはり王道は簡単なものから一歩ずつ勉強していくことでしょう。徐々にレベルを上げていくことでスムーズに勉強できます。

英文和訳は、英語を話す・聞く・読むときに大前提となる力です。その勉強は実は中学1年生から始まっていると言っても過言ではありません。

構文が複雑になってくるのはセンターレベルの文からなので、高校で習う文法の勉強が一段落したら、センターレベルから始めると良いでしょう。

CD付きである必要はない!!!

狂ったように「音読」「CD」「音源」「音声」と叫び、あたかもそれが英語が伸びる唯一の方法であるかのように言う人がいます。

もちろん英語は語学なのですから、音ありきの学習になります。会話の勉強をしたり、復習をしたり、速読の練習をしたりするため、音源を使って音読をするのは大変効果的でしょう。

しかし、ここで学びたいのは「英文の意味を正確に理解する方法」のはずです。音読だけでは、頭を使って英文の意味を考えずに、口だけ動かすことになりかねません。

CD付きであれば、音読で効果的に復習ができるでしょう。ですが、音読をするためにCD付きの参考書しか買わない、というのは本末転倒としかいえません。

具体的な勉強方法

精読の手順

まずはじっくり英文を見てください。精読では英文の構造を把握するのが目的です。わからない単語は辞書などで調べましょう。どこが主語・述語・目的語・補語・修飾語なのかを把握し、全体の構文を理解し、意味がわかれば精読完了です。

簡単に精読が終わったときは日本語訳を書かなくても良いと思います。時間がかかるので非効率でしょう。

ですが、構文を把握しきれないなどの理由で意味が完全にわからない場合は、推測などもしながら自力で日本語訳を書いてみましょう。ここで一度悩んでおくことで、解説を見たときの印象や定着度合いが上がります。

 

状況によっては、時間がない場合や、英文和訳にそこまで力を入れたくないこともあるでしょう。その時は、たとえ構文把握ができなくても日本語訳を書く必要はありません。五分ほどよく考えてから、解答と解説を読むようにしてください。

最も重要なのは、一文が正確に読めるようになることです。英文和訳はあくまで長文が読めるようになるための下準備であることを忘れないでください。

精読の際に単語は調べてもよいのか?

単語は調べてしまって構いません。あくまでこの段階では、英文の構造を理解する練習をするべきです。単語の品詞や大まかな意味も分からない状態ではうまく行きません。

「試験では単語を調べられないのだから、分からない単語は推測する練習をするべきだ」という意見もありますが、それはもう少し学習が進んだ人がやることです。標準的な単語がまだ定着していないのに、推測でうまく意味が取れるでしょうか?

まだ英語の勉強が進んでいない人にとっては、二次試験レベルの英単語は難しいでしょう。英単語の勉強が進んだら、わからない単語を推測する練習をしても良いです。しかし、その練習は長文の勉強をはじめてからでも遅くないでしょう。

日本語訳を書くべきか?

先程も少し述べましたが、わかりきっていることの日本語訳を書いても得られるものは少ないです。簡単な問題の日本語訳は特に書く必要はないでしょう。

やるなら、自分の能力の限界のちょっと上くらいの英文を使って和訳をするのが、一番練習になると思います。

英文解釈オススメ参考書

英文解釈の参考書は、昔から使われている有名なものが多いです。そして、一部のものは、現代の受験レベルを遥かに超えた難しさがあります。

わかりやすくするために、以下のように難易度を分けました。

  • センターレベル:文法の復習から、和訳の基礎まで学びます。英文を正確に読むとはどういうことかを学べるでしょう。
  • 難関大レベル:センターレベルなら8割くらい取れる、というひとがやりましょう。
  • 超難関大レベル:東大でも余裕がある人向けです。難しい和訳を出す京大を目指すならメインにつかってもいいかも、くらいの難しさ。

英文読解入門基本はここだ!

おすすめ度★★★★☆
難易度センターレベル
分量50例題(165ページ)

中学や高校の教科書レベルのものを中心に、例題は簡単な英文を採用。基礎から英文を読むためのルールが説明されている本です。姉妹本「ポレポレ英文読解プロセス50」の著者の西きょうじ先生が書いています。

英文和訳の勉強がはじめての人はこちらからやると良いでしょう。基礎から説明していますし、分量もそれほど多くないので、すぐに終わらせることができます。

詳しくは「英文読解入門基本はここだ!」のレビューとその勉強法を見てください

ポレポレ英文読解プロセス50

おすすめ度★★★★☆
難易度難関大レベル
分量50問(129ページ)

先程の書いた姉妹本「英文読解入門基本はここだ!」の著者、西きょうじ先生が書いた精読用の参考書です。複雑な構文になったときに、どう英文を読んだら良いかのプロセスが大変わかりやすく解説されています。

詳しくは「ポレポレ英文読解プロセス50」の特徴とその使い方 を見てください

ビジュアル英文解釈 (Part1、Part2)

おすすめ度★★★★☆
難易度Part1:センターレベル

Part2:難関大レベル

分量Part1:282ページ

Part2:299ページ

比較的古い参考書でありながら、長年その人気を保っている英文解釈の指南書。Part1とPart2の2冊をこなすだけで、受験用の英文和訳の練習は他に必要なくなります。

解説が独特で、前に習った構文が復習として何度も登場します。英文が古かったり、レイアウトが微妙だったりと欠点も多いですが、使いこなせれば頼もしい参考書となるでしょう。

詳しくは「ビジュアル英文解釈 」が凄い!使い方と特徴を徹底解説するを見てください

英文解釈の技術 入門70、基礎100、100(無印)

おすすめ度★★★☆☆
難易度入門70:センターレベル

基礎100:センター〜難関大レベル

100(無印):難関大レベル

分量入門70:例題70、演習70(197ページ)

基礎100:例題100、演習100(228ページ)

100(無印):例題100、演習100(230ページ

CDがついているのが大きな長所です。

ちょっと解説や日本語訳がパッとしないのが欠点でしょう。どうやったら英文を読めるのかの方法論についての解説がほとんどありません。

詳しくは「英文解釈の技術」の特徴と使い方 入門70、基礎100、100(無印)を見てください。

英文読解の透視図

おすすめ度★★★★☆
難易度難関大〜超難関大レベル
分量Challenge問題:24題

テーマ問題:48題

現在の入試レベルを一部超えているので、特殊な状況でなければ不要です。しかし、内容は一級の参考書です。難しい和訳問題が出る大学を受験する場合や、時間が余った場合のみ、この参考書をやりましょう。

くわしくは【参考書】「英文読解の透視図」の特徴とその使い方を見てください。

参考書の接続ルート

精読特急ルート

「英文読解入門基本はここだ!」→「ポレポレ」

「英文読解入門基本はここだ!」で、センターレベルの文章を正確に読めるようにしつつ、英文を読むための基本ルールをまず学びます。

その演習をかねて姉妹本である「ポレポレ」を使用することで、一気に難関大学レベルの力をつけます。

2つの参考書のレベルに少しギャップがあるのですが、このルートが必要十分で一番良いのではないかと思っています。

今の入試問題は長文主流なので、この2冊だけを完璧にしてあとは長文対策をすると良いのではないでしょうか。

「英文読解入門基本はここだ!」のレビューとその勉強法
「ポレポレ英文読解プロセス50」で英文解釈マスターへ

精読堅実ルート

「入門英文解釈の技術70」→「基礎英文解釈の技術100」→「ポレポレ」→「英文読解の透視図」

「入門英文解釈の技術70」で基礎固めをした後、すぐに「ポレポレ」をやるのは難しいので、「基礎英文解釈の技術100」を間にはさみ、難関大学レベルの英文を読めるようにします。

「英文読解の透視図」は現代の入試レベルに比べて難しいので、普通の人はやならなくて良いです。時間が余った人か、最難関大学を志望する人だけがやりましょう。

スムーズな接続ができるようにしましたが、このルートだと、少し英文解釈の参考書をやり過ぎかもしれません。

英文和訳の問題を重視する大学を志望する人や、時間がある人向きでしょう。「基礎英文解釈の技術100」か「ポレポレ」のどちらかをやらなくても良いと思います。

「英文解釈の技術」の評価とその使い方 入門70、基礎100、100(無印)
「ポレポレ英文読解プロセス50」の特徴とその使い方 
「英文読解の透視図」の特徴とその使い方

ビジュアル英文解釈ルート

「ビジュアル英文解釈 (Part1)」→「ビジュアル英文解釈 (Part2)」

「ビジュアル英文解釈」を2冊使うだけで、大学入試に必要な英文和訳・精読の力を身につけるルート。

伊藤和夫の参考書は初版が古いのもあって、合う人と合わない人で分かれるでしょう。

「このレイアウトでも大丈夫」「むしろこれくらいシンプルなやつが良い」という人におすすめです。

「ビジュアル英文解釈 」が凄い!使い方と特徴を徹底解説する

英語の勉強法(その他)

英語の勉強法のまとめはこちら↓

【完全保存版】東大生が独学での受験英語勉強法を教える!
独学で英語ができるようになるためには、必要なものを最適な順番で勉強する必要があります。それを徹底解説します!

その他の記事↓

使わないと損!オススメ英単語帳7つを東大生が教える!
巷にあふれるたくさんの英単語帳から、どれを選んだらよいかわからない人は多いと思います。オススメの英単語帳を様々な角度から解説します。
東大生が教える!単語帳を使った効率的な英単語の覚え方
英単語の覚え方に悩んでませんか? 効率的で具体的な暗記方法をお伝えします!
基礎を固めないとやばい!英文法の勉強法とおすすめ参考書5選【受験英語】
英文法という基礎を疎かにしていると、いつまでたっても英語ができるようになりません。英文法の勉強法からおすすめ参考書までご紹介します!
英語長文を速読できるようになる勉強法とオススメ参考書5選!!
英語長文の勉強は適切なタイミングで行わないと効果が半減してしまいます。おすすめ参考書も含めて徹底解説します!
東大生が教える!英作文の勉強法とオススメ参考書4選
英作文の対策というのは、適切なタイミングと方法で勉強すれば短期間で効果をあげることができます。その方法を徹底解説します!
受験生のための英語リスニング勉強法とオススメ参考書!!!
闇雲に聞くだけではリスニングはできるようになりません。 効率的な勉強法とオススメ参考書について解説します!

コメント・質問