その速読はダメ!受験生のスキミングとスキャニングがいけない理由【英語】

Scan 英語

受験生時代、英語長文の勉強法について調べているときに、「スキミング・スキャニングが良い!」と書いてあるのを読んだ記憶があります。

実はこの2つは上級者が使う技術なので、普通の受験生が使いこなすことは難しいです。それどころか、間違ったタイミングで使うと学力の向上を妨げることにもなりかねません。

この記事では、英文長文の読み方に関連した、スキミング・スキャニングについてお伝えします。

スキミングとは

文章全体を流し読み・飛ばし読みすることにより、その文章が主に何を言いたいのかをつかむ技術。

例えば、英語の文章は最初と最後に重要な情報が来ることが多いので、中間を飛ばして読んだりします。ですが、すべての英文が必ずこのようになっているわけではないので注意が必要です。

スキミング(skimming)の skim とは”液体などの表面から何かをすくい取る”という意味から派生して、”拾い読みをする”という意味になりました。

スキャニングとは

特定の情報や単語を探すために、英文にざっと目を通して、関連がありそうな部分だけを読む技術。名簿から名前を探すのと同じような要領です。

スキャニング(scanning)は文字通りスキャン(scan)するように英文を見ます。英語のscanには”ざっと見る”という意味があります。

問題文を読んでから、解答の該当箇所を長文から探すのに使えます。こちらに関しては、全文を読んだ後に使うのならば、初学者でも問題はありません。

初心者がやってはいけない理由

スキミングはどこを飛ばすのか初心者には決めにくい

大きな問題点です。スキミングで重要部分だけを読みたいのですが、英文を読み慣れていないと、どこが重要でどこが重要でないかを把握できません。

読解力があがると、ここが具体例、あそこがさっきの言い換え、などが分かるようになります。そこまでの実力がついた人がやる分には問題ないです。しかし、センターで9割に達しないうちはやめておいた方が良いでしょう。

重要部分はいつも同じところにはない

英語は最初と最後に重要部分がよくあります。これは、英語での文章の書き方の基本だからです。

英語圏のほとんどの人は(少なくとも文章を書くことを専門にしている人は)、文章の書き方を習ったことがあります。

しかし、これはあくまで基本なので、例外も多いです。一流の書き手が毎回同じような書き方をするでしょうか?

場合によっては全文を読んではじめて言いたいことが分かるケースもあるので注意が必要です。

飛ばし読みをするより、強弱をつけて読むべき

実力のある人が英文を読むときは無意識に強弱をつけて英文を読んでいます。

力がつけば、筆者の主張などの重要部分はじっくり読み、具体例などは軽めに読む、などができるようになります。

はじめのうちは英語の力をつけるためにも、全文をじっくり読んで欲しいですが、慣れてきたら強弱をつけて読んでみましょう。

はじめにスキャニングをやっても意味がつかめない

はじめに問題文を読み、問題のキーワードから文章の該当部分をスキャニングで見つけ、いざその部分を読もうとしてもうまくいきません。その範囲の文脈が分かっていないので、英文の意味が正確に分からないからです。

日本語の文章ならば、周辺視野から入ってくる漢字などの情報からなんとなく文脈がつかめることがありますが、勉強途中の英語ではうまくいきません。

全文を読むなどして、事前に文脈をつかめればうまくいくでしょう。

問題は細かいところまで聞いてくる

スキミングで文章の全体像をつかんだとしても解けない問題、というのはかなり多いです。

全文を読んで、細かいところまで把握しながら問題をとくようにしましょう。

全文を読むのが基本

本を読む時に日本語の文章を飛ばし読みしますか? もちろん、速読のために飛ばし読みをする技術はありますが、それは特殊な練習をした人がやるだけで、大抵の場合はほぼ全てを読むでしょう。国語の問題を解く時なども、最終的には全ての文章を読むことになると思います。

日本語の文章でしないことが、慣れていない英語の文章で可能でしょうか?

また、全文をしっかり読むことで、読める部分と読めない部分が明確になります。コツコツと読むことを続けていけば、少しずつ英語長文が読めるようになっていきます。

全文を読んでちょうど良い問題量になっている

通常の大学なら、スキミング・スキャニングをしなければ解き終わらないような分量の問題はでません。文章を読み進めながら、全ての問題を回答することは十分に可能です。

いま、模試やセンター試験などで「時間が足りない」と思っていたとしても、力がつけば逆に時間が余るようになります。

まとめ

実力のある人がスキミングとスキャニングを組み合わせて使うのは良いと思います。しかし、勉強途中の受験生がやろうとしても、どこが重要部分か分からないので上手くいきません。

英語の実力を上げるためにも、面倒に思わずに全文をしっかり読むようにしましょう。はじめは時間が足りないかもしれませんが、続けていくうちに英語ができるようになっているはずですよ。

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