【東大物理の決定版!】「鉄緑会東大物理問題集」を過去問に使うべき理由
鉄緑会から満を持して登場した「鉄緑会東大物理問題集」
単純な東大物理の過去問かと思えば、それだけにとどまりません。
過去問の解説の豊富さ、付録としてついている「テーマ講義」の完成度の高さなど、東大受験生以外にもぜひ手にとってほしい内容になっています。
圧倒的な解説量をもって、東大受験を制しましょう!!
「鉄緑会東大物理問題集 資料・問題篇/解答篇」とは
概要
東大受験においてかの有名な鉄緑会が出版する、東大用の過去問題集シリーズの物理版です。
10年分の過去問に加えて、5年分の推奨問題セット、さらに巻末に「テーマ講義」という参考書一冊分以上の付録がついてきます。
鉄緑会が出版する他の科目の過去問と同様に、価格は他の出版社の過去問に比べるとかなり高い4,968円となります。
しかし、お値段以上の価値があることを保証します。
難易度・レベル
- 東大受験レベル以上
基本は東大の過去問とその解説から構成されます。難易度もそのレベルかと思えば、それだけではありません。
問題によっては、発展的な解法として、微分積分や重心系などの大学レベルの物理を使用することもあります。
巻末付録の「テーマ講義」では、ちゃんと数式を使って、受験レベル以上の内容も解説してくれるので、特別に何かを勉強する必要などはありません。
対象者
- 東大志望の受験生
- 東大レベルの問題を教える先生
10年分の過去問+5年分の推奨問題セットなので、よほど余裕がない人以外はちゃんとやりきれる量だと思います。
全ての人におすすめできる過去問です。
しかし、付録の「テーマ講義」ですが、分量が普通の参考書1冊分はある上、難易度も受験レベルを少し超えています。
全てを完璧にやり切るのは難しいかもしれません。
かなり詳しい解説なので、先生が生徒に教える際に参照するのもありでしょう!
鉄緑会東大物理の過去問のおすすめポイント
素晴らしい質の「テーマ講義」が巻末に掲載
この東大物理の過去問を買う上で一番のメリットが、この「テーマ講義」を得られることです。
数学的な微分方程式の話から、力学や電磁気学といった重要分野の奥深い話、受験生にとって理解することが難しい光の性質まで、盛りだくさんです。
特に僕が一度読んでほしいと思っているのは、「重心運動と相対運動」の話です。
今まで解いていた2体問題が、こうもあっさり美しく解けるのかと分かったときには感動すること間違いありません!
圧倒的な解説量
やはり鉄緑会らしく解説量が多いです。他の出版社の過去問よりも詳しく、そして分かりやすく解説してくれます。
ページ数は600ページ超えです!
過去問で出てきた重要なテーマなどについては、「巻末付録」の方でも解説があるので、「こんなのどこにも書いてないからわからない…」というようなこともありません。
推奨問題セットを5年分掲載
メインとなるのは10年分の過去問ですが、それとは別に5年分の推奨問題セットがあります。
推奨問題セットは、10年以上前の過去問から良質で教育的な問題を抽出して作成した模擬過去問です。
東大入試には良問が多いですが、そのなかでも特に得られるものが多い問題から作成しています。
単純に考えれば15年分の過去問題集ということになのです!
鉄緑会による東大入試の分析がある
鉄緑会が東大物理を徹底的に分析した結果が載っています。
東大物理の出題傾向や、求められる力は何かまでが徹底的に解説されているので、かなり嬉しい内容です。
解答するにあたっての注意点がまとめられている
物理というのは、その科目の特性上、解答方法が特殊です。
多くの文字式を取扱い、必要ならば定性的な説明を日本語でしなければなりません。
その独特な解答をする上で注意するべきポイントがまとめられています。
問題を解く前にしっかりとチェックしておきましょう。
多角的な問題の解説
必要とあらば、別解も豊富です。
簡単な方法から、ちょっと面倒だけれどためになる解き方まで解説してくれています。
細かな配点まで掲載
東大は小問ごとの配点や、入試問題の解答などは公開していないので、問題がどのような配点になっているかはわからなくなっています。
鉄緑会が分析したデータと、問題の難易度などから、自分で採点しやすいように細かな配点まで載せてくれています。
「鉄緑会東大物理問題集」のデメリット
やっぱり他の過去問と比べると高い!
他の過去問に比べるとやっぱり高いです。
物理の過去問10年分だけで4,968円と考えると、すこし買うのを躊躇するかもしれません。
他の科目の対策をするためには、別の過去問を買わなくてはならないのも、戸惑ってしまう理由の一つかもしれません。
しかし、付録の「テーマ講義」は参考書1冊分の価値はあるので、過去問と参考書のセットを買うと思えば、納得できるお値段でしょう。
また、推奨問題セットも5年分あるので、逆にお得感さえ出てきます。
少々高くても良いものを買うことで、合格の可能性を引き上げることができます。
内容が多くて消化できない可能性がある
過去問10年分だけなら、他の過去問と問題量は同じなのでやりきれると思います。
しかし、推奨問題5年分に加えて、巻末付録の「テーマ講義」の内容までを全て理解しようと思うのはかなり大変です。
全てに目を通さなくても良いので、「気になったところ」・「過去問を解いていて重要だと思ったところ」を中心に勉強するようにすれば大丈夫でしょう!
記述式の自己採点は難しい
鉄緑会の過去問はかなり解説が詳しいのですが、そもそも自分で過去問をやるときは自己採点が難しいです。
自分の答案が合っているのかがどうしても不安なひとは、Z会で過去問採点をしてくれるので、そちらをオススメします。
参考 Z会の東大・京大向けの過去問添削が予想以上に良かったのでオススメしておく
おわりに
鉄緑会の過去問は、値段が高く、分量が多いのが特徴です。
使うのに躊躇するかもしれませんが、質で言えばトップクラスとなっています。
使ってみればわかりますが、かゆいところに手が届くような過去問です。
東大志望の人は、予算と相談の上で使うことを検討してみてください。
物理の勉強法についてはこちらを見てください↓
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