【東大生が教える】英語リスニング勉強法とオススメ参考書
電車内をみると、イヤホンをしながら参考書を開いている受験生なども多いです。音楽かリスニングかは分かりませんが…
リスンニングの成績が悪いからといって、リスニングの勉強に力をいれるのは良いのですが、そのせいでリーディングの学習がおろそかになるのは賢い選択とは言えません。
後述しますが、むしろリーディングができないせいでリスニングにも影響が出ている可能性もあるのです。
僕は英語が苦手で、特にリスニングが一番できませんでした。しかし、効率的に勉強したおかげで、リスニングに関して特別な対策はしなかったのに、一次試験のリスニングは1〜2問ミスまでになりました。
効率的なリスニングの勉強法とオススメ参考書について解説します!
*英語の勉強法一覧
リスニングの対策を本格的に始めるのは一番最後!
いきなり言われて「えっ」と思うかもしれません。実はリスニングは早い段階から勉強を始めても効果が出にくいのです。
なぜならば、英語の音を聞き取ることができたとしても、英語をそのまま理解する能力が足りなければ意味がつかめないからです。
はじめに言われたことの意味を日本語に訳しているうちに、次の文章が読まれてしまう、というのは多くの人が経験することです。
効率的に英語の勉強をするためには、配点も高いリーディングの対策をまずしましょう。
リーディングの勉強を通して直読直解の力が身につき、リスニングへの応用が効くようになります。
もちろんリーディングの勉強を全然していないのにリスニングができる人もいます。その人は、スピーキングが得意だったり、普段から英語を聞いていたりしている人です。
しかし、よく考えて下さい。リーディングの文章は構文が難しいものが多いですが、リスニングの文章は簡単なことが多いです。
つまり、難しいリーディングができれば、簡単なリスニングができるようになるのは早いですが、その逆は時間がかかってしまうのです。
まずはリーディングから、と言ったのは勉強を効率的にするためです。
リーディングの勉強途中であったりして、本格的なリスニングの演習に入る前の状態であれば、英語の音を聞き取れるようになることを第一目標としましょう(もちろんある程度の意味も分かるようになって欲しいです)。
CD付きの教材で勉強したり、通学途中でリスニングしたりして英語の音に慣れておきましょう。
リスニングの勉強法
次の5つのステップに分かれます。
- 英語の発音の勉強
- CD付きの参考書でリーディングの勉強
- 長文読解の勉強で、英語をそのまま理解する力を身につける
- 少しずつリスニング対策を始める
- 直前期にリスニングの詰め込み
まずは発音から:英語の音を勉強しよう
一番重要といっても良いのですが、同時に最も軽視されやすい部分でもあります。
はじめに発音と発音記号を学んでおくことで、自分自身が正確な発音をすることができますし、音を聞かなくても文字からある程度の発音を予測することができるようもなります。
例えば、辞書で単語を調べた時に、発音記号だけで発音がわかればかなり便利です。 また、どのような口と舌の形をすれば発音できるかを知っていれば、スピーキングにも役立ちます。
そして、一番大きな利点としては、英語にどのような音があるのかを知っていれば、リスニングにも役立つということです。
英語を学ぶ以上、いつかは発音を勉強しなければならないので、早いうちに勉強しておきましょう。変な発音のクセがついてしまうと直すのが大変です。
CD付きの参考書を使ってリーディングの勉強をする
CD付きの参考書を使うことで、少しずつ英語を聞くことに慣れていきましょう。
あくまで、リーディングの勉強のついでにリスニングの勉強もする、という感覚です。音読などを通して直読直解の訓練をしながら、聞き取りと発音の練習も一緒にこなしましょう。
長文読解の勉強で、英語をそのまま理解する力を身につける
CDありなしは関係なく、速読ができるように直読直解の練習をしましょう。
なにか特別なことをする必要はなく、文を一つずつしっかり読むクセをつけていると、気がついた時には早く読めるようになっています。
長文の勉強法については、英語長文を速読できるようになる勉強法とオススメ参考書5選!!を見て下さい。
少しずつリスニングの対策を始める
長文の勉強が半分くらい終わったら、少しずつリスニングの対策をはじめていきましょう。
いくら直前期の詰め込みでなんとかなるとはいえ、少しずつ準備をしないと間に合わなくなってしまいます。
素材は何を使っても構いませんが、僕のオススメはいままで使ったCD付きの参考書でリスニングすることです。リーディングの勉強の良い復習にもなるので、一石二鳥です。
直前期にリスニングを詰め込め!
最後のブラッシュアップです。試験までの最後の数週間、1日2時間程度をリスニングに使いましょう。
リーディングの力がこの時までについていれば、かなりの実力アップが見込めます。読解のときと同じように、リスニングで英文の意味が取れるまで勉強しましょう。
この時の素材は、基本は過去問か問題集を使います。本番に近い問題を解いた後に、聞き取れなかったところを中心に聞き直したり、音源を聞きながら音読したりしましょう。
志望校別の対策も兼ねて、なるべく実践的な問題を解いていきましょう。
オススメ参考書
実はリスニングについての参考書は少ないです。特に簡単なものは需要が少ないので、はじめは読解用の参考書についているCDを使って勉強しましょう。
正直オススメできるほど完成度が高いものは少ないので、最後のリスニングの詰め込みは過去問を中心にしても良いと思います。
一次試験レベル参考書
このレベルなら、CD付きの参考書でしっかりリーディングの勉強したほうが効率的です。長文についているCDを使ってリスニングと音読をしましょう。
どの素材をつかっても良いのですが、一次試験レベルなら「速読英単語必修編」のCDを買って、一次試験レベルの読解とリスニングを両方するのがオススメです。
それが終わって、リスニングの対策に集中したい場合はいきなり難関大レベルの参考書を使って大丈夫です。
どうしても一次試験の対策をしておきたい人は、過去問で演習するのが一番でしょう。
難関大レベル参考書
よく使われているのは以下の2つです。どれか1つを丁寧にこなしたら、過去問で志望校の形式になれましょう。
灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
おすすめ度 | ★★★★☆(東大志望なら★★★★★) |
難易度 | 難関大レベル |
分量 | 東大本試験10年分相当:30問の模擬テスト |
東大合格者の多くが使用している参考書。東大を受験する人は必須と言っても良いほどです。
難易度は、BASIC・無印・SUPERの3つがあります。基本は無印1冊で十分ですが、不安な人はBASICからやり、時間がある人はSUPERをやると良いでしょう。
東大と同様の形式の問題だけで構成されています。東大の英語リスニングは500~600ワード前後という長文を聞かなければいけない点が最大の特徴です。
これほど東大に特化したリスニングの問題集はこれしかありません。
東大向けではありますが、志望校によっては東大以外でも使えます。リスニングで長文が読み上げられるような出題形式であれば、東大と似ているので練習用として有用です。
CD付 トップダウン式 ニュース英語のリスニング 基礎編
おすすめ度 | ★★★★☆ |
難易度 | 難関大レベル |
分量 | ニュース英語48本 |
受験用の参考書ではないが、リスニングの力をあげるのに使える参考書。
基礎編だからといってバカにしないで下さい。かなり読み上げ速度が早いです。
ニュース英語の特徴として、読み上げ速度の素早さがあります。この本では、1分あたり約150〜160語のナチュラルLowと約160〜180語のナチュラルHighの2つのスピードが収録されているので、実際の入試よりも早いです。
2016年の12月に改定されたばかりなので、比較的新しい内容になっています。
英語の勉強法(その他)
英語の勉強法のまとめはこちら↓
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